滑り止めの企業でも「第一志望」ってウソつくべき??

 

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就活においては悩ましいことが非常に多いです。

表面的な選考対策にはある程度正しいとされているやり方がありますが、それ以外は何が正解か分からないものがほとんど。

その中の一つである「志望度ってウソつく?」というテーマについて討論するために、今回は三人の論客に集まってもらいました。

 

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【A君】

就活そんなちゃんとやってなかった出遅れ組。

右往左往しながら就活してた。ぐーたら男。

 

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【B君】

3年夏にインターンに行きまくり、早期選考で第一志望に受かる。

現実主義者。

 

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【Cちゃん】

労働環境や待遇のよさげな大手を色々受けてた。

割と口が悪い。

 

 

人によって就活の作戦ってちがうよね

 

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「……というわけで、今日はみんな集まってもらってありがとう!

どんな企業を受ける時でも『第一志望』と答えるべきなのかという就活生永遠のテーマについて討論していくぞ~。」

 

 

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「永遠のテーマなのは確かにそうかもね。Googleで『就活 第一志望 ウソ』ってググると、これについての記事がめちゃくちゃ色々出てくる。結構記事によって意見真っ二つに割れてるね。」

 

 

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「就活エージェントや新聞社みたいなちゃんとしたとこの記事は「ウソつくな!」って言ってて、匿名度の高いネットのはきだめ系サイトは「ウソつきまくれ!」って言ってる印象だな。」

 

 

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「実際んとこみんなの就活の時はどうだった?

ちなみに俺はガッッッツリ噓ついてたよ。」

 

 

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「私も基本的に「御社が第一志望です!」って言い切ることは意識してたかなあ。ただ本当の第一志望ではないにしろ、ある程度いいと思って選考受けてたのは事実だからA君と一緒にされたくはないよ」

 

 

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「ひどいなあ」

 

 

 

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「僕はその点はほぼウソついてないタイプだな。基本的に自分が絶対行きたいと思うごく一部の会社しかエントリーしてないからね。」

 

 

 

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「模範的だね。そもそも第一志望しかエントリーしないってのは大事っぽいね。そうすりゃそもそもウソつく必要ないし」

 

 

 

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「僕は就活生全員がそうすべきだと思ってる。興味ない会社も手あたり次第エントリーしまくるみたいな前時代的な就職活動は、双方にとってデメリットしかないでしょ。だからそもそも就活において『滑り止め』っていう言葉自体がそもそもそんなに好きじゃない。」

 

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「B君はたしか、3年夏のインターンに行った会社がいいと思ってそのままスムーズに早期選考受けたんだよね。その結果すんなり受かったと。一番効率的に就活したって感じだ。」

 

 

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「一方でCちゃんはどんなかんじだった?」

 

 

 

 

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「うーん。私はそもそもB君みたいに絶対ここに入りたいっていう本気の第一志望がないまま就活してたんだよね。とりあえずいろんな企業の内定もらって、選択肢ができてからじっくり考えればいっか、って思ってたから。私はぶっちゃけガクチカも弱いし面接もそんな上手な方じゃなかったから、第一志望決めて一点突破みたいなリスクを負う気概はなかったな~」

 

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「運よく早期に行きたい会社を見つけられた僕と違って、大半の人はそんなかんじなのかなあ」

 

 

 

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「うん。むずかしいね。」

 

 

 

 

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「人によってこれはいろいろ考え方の違いが出るね。じゃあちょっと質問を変えようか。」

 

 

 

志望度を聞かれた時に『第一志望』と言い切らなかったらマイナス評価になる?

 

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「ちなみにぼくはマイナス評価になると思う。」

 

 

 

 

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「そりゃなるよね。」

 

 

 

 

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「マイナス評価になるかまでは分からないけど、『第一志望』と言い切った方が好印象なのは間違いないだろうな。」

 

 

 

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「ここは大体みんな一致したね。」

 

 

 

 

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「人事の人が就活生を評価する基準をすごい大雑把にとらえるなら、

①能力が高いか ②会社と相性がいいか ②志望度が高いか ってところかな。どんな優秀な学生でも、内定辞退されたら何の意味もないわけだし、会社の考え方によっては志望度が低いだけで選考上致命的なダメージになることは想像に難くない。」

 

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「なるほど。『日本語・英語・中国語のトリリンガルで、学生時代にはサークルを立ち上げて100人規模に成長させてサー長やってました! あとカンボジアに学校を10個たてて、趣味でプログラミングを勉強して起業して、事業売却して1億儲けたりもしました!』みたいなやつが来ても、志望度がゼロなのがみえみえなら内定出す意味もないよな。」

 

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「たぶんそいつ就活する必要ないね。」

 

 

 

 

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「だから普通に考えて滑り止めを受ける時でも『第一志望です』ってウソつくのは妥当だと思うけど……それだけでうまくいくわけではないからな。」

 

 

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「結局、深掘りされた結果、『あ? こいつホントは志望度全然高くないな!』ってばれたら何の意味もないもんね。」

 

 

 

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「そうだよなあ。正直俺は手あたり次第いろんな企業にエントリーしてたけど、なんだかんだ内定出た会社は大体志望度80%くらいのとこばっかで、30%くらいのとこは軒並み落ちた気がするわ。小手先のウソつくだけで乗り切れるほど就活甘くないんよな。」

 

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「そうそう。結局ウソつくのなんて選考対策では効果薄いんだよ。」

 

 

 

 

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「まあ確かに。でも、私なんだかんだでぜんっぜん志望度高くないところも第一志望です感だして結構内定もらったりしたよ?」

 

 

 

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「まあ、そういう例も出てくるよな。ただ、僕はそういう企業は大体しょーもない企業だと思ってる。」

 

 

 

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「お! 結構攻めた発言出ましたねえ!!」

 

 

 

 

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「なんでうれしそうなのさ。……まあしょーもないかは私には判断できないけど、志望度にウソがあるような状態だと競争率の高い企業の選考は通用しないってのはまあそうだろうね。」

 

 

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「仕方なく滑り止めを受けるにしても、『第一志望ってウソつけばなんとかなる』なんてナメた根性してるヤツがやっていけるほど甘くない、って気持ちでいるくらいがちょうどいいと思うよ。」

 

 

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「ちゃんと考えてみると、意外と普通な結論になりそうなもんだね。ホントはもっと過激な意見のぶつかり合いが見たかったけど……」

 

 

 

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「うーーん……。そりゃウソつかない方がいいなんて小学生でも分かるけど……。それはなんというか『強者の論理』ってかんじがするんだよねえ。」

 

 

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「強者の論理?」

 

 

 

 

ウソつかなくても就活できるのは強者の論理?

 

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「これは志望度の話だけじゃなくてガクチカとかも含めた『就活でウソついたり盛ったりしていい?」っていう大きいテーマにもつながると思うんだけど、自分のありのままをさらけ出して就活したら全く勝負にならないんだよね。第一志望とか云々以前にそもそも働きたくないし。『学生時代に培った力を活かして御社で活躍したい』とか『ビジネスと社会課題の解決を両立している御社の理念に共感しました。』みたいなかっこよさげなことを心の底から思えるほど志もって生きてないし。」

 

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「志はたしかに俺もあんまりだな。」

 

 

 

 

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「それでも社会人にならないと経済的にも社会的にも困るから仕方なく就活の事考えてるわけで。そういう『就活弱者』からしたら、多少のウソついて、面接官の前にそもそも自分に暗示かけてなりきるくらいの作戦は必要だと思うんだよねえ。本当の第一志望が見つからないからって、見つかるまで無限の時間があるわけでは全然ないから。」

 

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「なるほどねえ。確かに『ウソはつかない方がいい』なんて当たり前の理屈はいざ困ってる子に言ってもほとんど意味ない正論なのかもなあ……。」

 

 

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「俺はそもそも就活の事全く考えず、インターンもいかないまま4月を迎えるっていう出遅れ組だったからなあ。チンタラ考えてる暇ないから手あたり次第エントリーして面接受けて、落ちたら反省して、運よく内定出たらそれを次でも活かして……ってのを数か月全力でやってなんとか間に合った。そこではめっちゃウソついてたからなあ。頭よくない作戦だったと今でも思うけど、あの時の俺にとっては最善の策だった気がするなあ。」

 

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「場合によってはウソが必要な人だったり状況はあるっていう理屈は分かるけど、やっぱりなんとなく僕は受け付けないなあ。学生と会社、それぞれが本音をぶつけてマッチングを目指すのが就活だよ。」

 

 

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「B君みたいに能力もやる気もある人が言うならいいんだけど、能力的に全然大したことなくてやる気もとぼしいくせに『ウソはつきたくない』っていう無駄に潔癖な人もたまにいるからね~。」

 

 

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「メンターにあるまじき発言だなあ。」

 

 

 

 

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「結局、最初から話は平行線のままだね。人によって状況は全然違うしもちろんベースの考え方も違うから、この議論にどっちが正しい正しくないは決められそうにないな。」

 

 

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「まあ、そりゃそうなるよね。じゃあ、最後に両方の考え方に伴うメリットとデメリットを考えてみようか。」

 

 

 

就活の作戦のメリットとデメリットを考えよう

 

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「ではまず、『第一志望とウソつかない(ほんとに行きたい会社しかエントリーしない)』のメリット・デメリットから。」

 

 

 

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「メリットは明確だな。志望度の高い会社にリソースを多く注げる、本音でぶつかるからマッチング式の就活ができる。(名工大ではこれを結婚式就活って呼んでるな。)」

 

 

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「マッチングを大事にしてるんだね。」

 

 

 

 

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「うん。僕がウソつくべきでないと思ってる最大の理由はこれだよ。就活ってのはいい企業の内定をもらうことがゴールではないからね。自分が活躍できる環境で働き続けることが最大の目的だよ。どんなにいい企業に入ったって、それが自分と会ってなくて3年以内にやめちゃうようじゃ全然ダメだろ?」

 

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「とりあえずウソついて、自分をよく見せてでも内定とることの最大のデメリットはそれだな。そもそも自分を偽ってるからマッチングもクソもない。」

 

 

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「じゃあ逆にウソつかないことのデメリットは?」

 

 

 

 

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「Cちゃんの話の通りになりそうだな。そもそも本気の第一志望が見つけられていない人にはこれは不可能。また、必然的に受ける業界や企業をかなり絞ることになるから、もしダメだった時に被るダメージは相当なものになるだろうな。」

 

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「いいところまで行ってから落ちるのって、2週間くらいひきずるダメージになるよねえ。志望度が高かったならなおさら。」

 

 

 

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「精神的ダメージもそうだし、時間的猶予のダメージも大きそうだな。第一志望に落ちてそこから次を考えよう、という時に他の興味あった業界や会社のエントリー受付が終わったりしてたらもうどうしようもない選択と集中にはそういうリスクがあることは覚悟しておかないといけないな。」

 

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「ぼくはそんなリスク以上に、本音でぶつかることに計り知れないメリットがあると自分で思ってたから、今でも後悔はないよ。」

 

 

 

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「じゃあ、一方でウソつくことのメリット・デメリットも考えようか。」

 

 

 

 

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「B君の話のほぼ裏返しになりそうだね。メリットとしては、滑り止めを受けることでリスクヘッジになる。そして、就活弱者にとっては自分を飾ってでもとにかく行動することが必要。」

 

 

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「あと、何回もいろんな企業を受けることで純粋に面接練習になったとも思うな。どーでもいい企業の面接をいくつも受けて場数を踏めたのは、第一志望の面接に絶対活きてると思う。」

 

 

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「どーでもいい企業を受けてるのは感心しないけど、練習になるっていうのは大事だな。」

 

 

 

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「それに、手あたり次第いろんな業界を見たのは自分の視野を広げるうえでもよかったと思うかなあ。あくまで時間的猶予が少なかった俺目線の話だけど。」

 

 

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「じゃあ、次はデメリットを考えよう。そもそもの問題として、志望度なんて基本的なところでウソつかないといけないようじゃ選考に通るのは難しい。」

 

 

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「まちがいないね。」

 

 

 

 

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「そして運よく内定が出たとしても、自分を偽って入る企業が自分とマッチしているかは怪しい可能性が高くなる。必要に迫られてウソつく人が大半にしても、この強烈なデメリットは絶対理解しておくべきだと思うよ。」

 

 

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「デメリットが両方とも本質的でいやになるなあ。」

 

 

 

 

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「ウソなんてつかなくてもいいように、自分が本当に行きたい企業を時間があるうちに探しておくのが本当に大事だね。」

 

 

 

【結論】自分に合った作戦を考えよう

 

いかがでしたでしょうか?

考えてみると、ウソつくかつかないか、のどっちが正しいかすら決まりませんでしたね。

 

筆者としては、

「どの選択にもメリットとデメリットがあることをちゃんと理解し、自分に合った方を考えて選ぶことが大事」

だと思ってます。そして、

「その選択に対する決定の責任を自分の人生で背負う覚悟」

も同時に必要だと思っています。

 

みなさんも、自分の就活の作戦を真剣に考えてみてください。

 

 

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